2022年実施業務のご報告
2023年2月
1. ISA理事会への参加
2022年3月、7月及び11月の3回にわたって、ジャマイカのキングストンにて開催された国際海底機構(ISA)の第27次総会・理事会に出席しました。2020年2月に開催された第26次理事会以降、新型コロナウイルスの影響により対面式の理事会は中止されたため、DORDからは約2年ぶりの出席となりました
2. UMC 2022への参加
2022年10月2日から7日にかけて米国フロリダ州にて開催されたUnderwater Mining Conferenceに出席し、深海底鉱物資源に関連する情報を収集しました。
3. 国際海底機構の研修プログラムの実施
DORDはISAとの探査契約の下、開発途上国の人々の深海底鉱物資源の探査及び開発に関する能力向上に向けた研修プログラムを2022年10月末から12月上旬にわたって実施しました。
今回の研修には、ナミビアから2名、タンザニア、ソマリア及びキリバスからそれぞれ1名の計5名の研修員が参加しました。研修は、深海鉱物資源関連の専門家による講義やワークショップ等の陸上研修及び日本近海での地質調査に参加する形での洋上研修から構成され、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構、産業技術総合研究所、神戸大学等の協力の下に実施しました。
エアガンの説明を受ける研修員
神戸大学の調査船海神丸を訪問
4. ISAとの探査契約の延長に係る合意書の署名
国連海洋法条約に基づき、ハワイ南東沖公海域のマンガン団塊鉱区に対し、DORDはISAとの間で2001年6月に15年の探査契約を締結し、2016年に本契約の5年間の契約の延長に係る合意書に署名し、資源量調査、環境調査をはじめ、採鉱・製錬技術開発等の探査活動に従事してきました。2021年のISA理事会において、更に5年間の契約の延長が承認され、2022年11月に本延長に係る合意書にISA、DORDそれぞれが署名しました。
5. ISAコントラクター会合への出席
出典:国際海底機構
ISAにより、2022年12月5日から7日にかけてオランダにて開催されたコントラクター会合にDORDから2名が出席し、ISA事務局及び他のコントラクターと意見交換を行いました。本会合はオランダのデルフトにあるAllseas社及びデルフト工科大学によって主催されました。当大学訪問時では、大学での海底鉱物資源開発に関する技術研究について紹介頂くと共に関連施設見学を行いました。