当社について
地球に残された最後のフロンティアへ
地球の表面積の約70%を占める海洋。その膨大な広さと深さの中に、計り知れない資源を有しているにもかかわらず、人類はこれまでそのごく一部を利用するにとどまってきました。海の持つ困難性…。厳しい自然条件が人間を寄せつけることなく、海は堅く扉を閉ざしてきたといえるでしょう。
しかし、近年の著しい科学技術の進展は、人類を海洋資源の傍観者から高度な開発利用を目指した挑戦者へと変貌させたのです。今や、私たちにとって海洋は、鉱物資源、エネルギー資源、生物資源の宝庫として手の届く位置にあり、そこからもたらされる豊かさを現実のものとして期待することができます。
今まさに、地球に残された最後のフロンティアである海を拓くときがやってきました。21世紀、それは海洋資源の利用なくしては語ることのできない海の世紀であり、その中でも特に、鉱物資源の宝庫として注目されている海底の世紀なのです。
ひるがえって陸地に目を向けると、そこにある資源の多くは開発の手がつけられ、年々その消費量は増大し、もはや陸上資源だけでは長期安定的な資源供給はできないとさえいわれています。特に鉱物資源に乏しいわが国は、海外からの輸入に大きく依存しており、わが国固有の資源確保が必須となっています。
その可能性を深海底に求め、安定した鉱物資源の確保を図ることを目的に、官民一致の協力体制のもと、深海資源開発株式会社(DEEP OCEAN RESOURCES DEVELOPMENT CO., LTD.)は1982年9月に設立されました。